ゲーミングPCのスペックについて知ろう
ゲーミングPCのスペックは主に、GPU(グラフィックチップ)、CPU、メモリ、ストレージの性能で決まります。
ゲームの3Dグラフィックのように大きいデータの処理をこなすうえではGPUやCPUの性能が重要ですが、読み込み速度を始めとした動作の快適さにはメモリ容量が、多数のゲームや画像などを保管しておくためにはストレージ容量が大きく関わっています。
ゲーミングPCで快適にゲームをするためには、適切な容量のメモリやストレージを備えたモデルを見極める必要があるのです。
ゲーミングPCの「メモリ」とは?
CPUはあらゆるデータを処理するPCの頭脳ともいえるパーツですが、メモリは処理中のデータを一時的に保管しておく作業台のようなパーツと考えるとわかりやすいでしょう。
メモリ容量が大きいと作業が快適に
「最近パソコンが重いから、メモリを増設しようかな?」という声も耳にしたことがあるかもしれませんが、ゲームのロード時間やデータの読み込み時間の短縮など、作業時の快適性に大きく関わってくるのがメモリです。
現実の世界に例えると、作業台のスペースが狭いと作業がしにくいですが、広いとその分作業がしやすくなりますよね。作業台が狭いと、別の作業をしたいとき、前の作業内容を片付けてからでないとそのうち作業台の上に乗り切らなくなってしまい、作業に時間がかかってしまいます。
PCで作業をする際にも、メモリの容量が大きければ大きいほど作業が快適にこなせます。読み込み時間が短縮されることで、YouTubeを見ながら調べものをするなど、沢山のソフトの同時作業も快適に行うことができるのです。
メモリの種類はCPUとの互換性で決まる
一言でパソコンのメモリと言っても、実はさまざまな種類があります。ここではメモリの規格の種類について紹介しましょう。
「DDR
SDRAM」と呼ばれる規格が私たちに最も身近なメモリとなり、「DDR3」「DDR4」などの種類があります。数字は世代を表しており世代が進むごとにスペックアップし、同じ容量でもより優れた転送速度を持つようになっています。
また、CPUの世代とマザーボードによって使用できるメモリが異なり、例えばIntelの第11世代はDDR4、第12世代はDDR4とDDR5というように対応しています。現在の主流は「DDR4」です。
ゲーミングPCにメモリはどれくらい必要?
ゲーミングPCに限らず、メモリ容量は大きければ大きいほど、どんな作業を行うにせよ快適な環境となります。ゲーミングPCを購入する場合、メモリは現在16GB~32GBのものが主流となっており、デスクトップPCでもノートPCでも同様です。
より快適に使いたいならメモリは32GBがおすすめ!
ゲーム中にメモリが不足するとどうなる?
廉価パソコンや古いゲーミングPCのメモリ容量は4~8GBが多くなっていますが、PCにハイスペックが要求される最新ゲームをプレイすると、処理落ちする、フレームレート(fps)が下がるといったパフォーマンス低下が見られます。
メモリ容量が不足することで最悪の場合はフリーズしてしまい、ゲームの成績が落ちるだけでなく、プレイ中のストレスにも繋がってしまうことがあります。
ゲーマーに人気のボイスチャットツールであるDiscordを起動しながら、あるいは攻略サイトや攻略動画を見ながらといったマルチタスクでのプレイの際にも、ゲーム内の動作が重くなりやすいので注意が必要です。
メモリ不足を解消するには?
「ストレージ容量」とは?メモリとの違い
ストレージとは、パソコンやスマートフォンのデータを保存している装置のことです。例えば、OS(Windows)やインストールしたゲームなどのプログラム、写真や音楽といったデータを保存するのに使われます。
ストレージはゲームや写真などを保管する場所
メモリもストレージも同じ「GB」「容量」を使って表記されるため、違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。メモリはPCにとって必要な処理を進めるためにデータを一時的に置いておく場所であるのに対し、ストレージはプログラムやデータを恒久的に保管しておく場所です。
メモリを作業台と例えるなら、ストレージは書類や道具を保管しておくキャビネットや引き出しと考えるとわかりやすいでしょう。
ストレージの種類とは?HDDとSSDの違い
パソコンのストレージには「HDD(Hard  Disk  Drive・ハードディスクドライブ)」や「SSD(Solid  State  Drive・ソリッドステートドライブ)」があります。
HDDは「Hard  Disk  Drive(ハードディスクドライブ)」のことで、ディスクと呼ばれる磁気を記録する円盤に、ヘッドと呼ばれる装置を使ってデータを書き込んでいます。データの読み書きの際にディスクを回転させたり、ヘッドを移動させたりする必要があるため、SSDと比較して読み書きの速度が遅いのが特徴です。その分SSDより安価になるため、低予算で大容量のストレージを確保することができます。
SSDは「Solid  State  Drive(ソリッドステートドライブ)」のことで、半導体を使ってデータを記憶する装置です。HDDと違って物理的な駆動を行わないため、HDDに比べて書き込み速度が速く、耐衝撃性にも優れています。また、HDDと比べてサイズも小さいため、最近では多くのPCに採用されています。
SSDの性能を左右する!通信方式と規格
高速で耐衝撃性に優れているSSDは、現在多くのPCで採用されています。現在ではより高速なデータ転送が可能な「NVMe(エヌブイエムイー)」という通信方式のSSDが主流で、「M.2(エムドットツー)」という規格の端子を用いて接続します。
M.2のメモリは、従来主流となっていた「SATA」という規格の端子を用いて接続するものと比較してサイズが小さく、伝送パフォーマンスが優れているというメリットがあります。
ゲーミングPCのおすすめストレージ容量
ゲーミングPCに最適なストレージ容量は、ダウンロードするゲームやアプリケーションの数とサイズによっても異なりますが、最低でも500GBのストレージ容量は必要でしょう。決まった少数のゲームのみプレイしたい方や予算を抑えたい方におすすめです。ただし大型ゲームをインストールしたい場合は、ゲーム以外の写真や音楽などのメディアファイルはクラウドに保存するなど工夫が必要です。
複数のゲームをプレイしたい方は、1TB以上のストレージ容量があるものを選ぶと良いでしょう。ゲームの動作環境を確認し、必要な容量を確認するようにしましょう。ゲームのアップデートなどで動作環境の容量を超える場合もありますので、余裕を持って選ぶのがおすすめです。
さらにより多くのゲームやアプリケーション、動画編集なども楽しみたい方には、2TB以上のストレージ容量があるものが安心です。最適なストレージ容量は人によって異なるので、あなたにとってベストな構成を考えてみましょう。
おすすめはHDDとSSDのデュアルストレージ
近年ではHDDとSSDが両方搭載されているパソコンも多く存在しています。
SSDは読み込み速度が速いので、WindowsなどのOSやゲームなどのよく使うアプリケーションを入れると、パソコンの起動やゲームのロード時間も短縮できます。
HDDには写真やバックアップデータなど、大容量で頻繁には開かないようなファイルを保存するという使い方で、HDDとSSDの両方の長所を活かすことができます。
高性能で大容量のゲーミングPCをサブスクで!
大容量のメモリやストレージを搭載したハイスペックなゲーミングPCは価格も高く、購入を迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。購入する前にまず試してみたい方は、最新のゲーミングPCが月々定額で利用できるレノボのゲーミングPCサブスク「スグゲー」を利用してみるという方法もあります。